バレンシアの熱い花 感想  見事に育った極美 慎

宝塚
RENE RAUSCHENBERGERによるPixabayからの画像

キラッキラが過ぎる極美 慎

昨日・・もう一昨日かな、梅芸全国ツアー公演に行って参りました。
梅田芸術劇場ってライトが近いのか何なのか分からないけれど、皆さん瞳がキラッキラですね。

中でも今回『極美 慎』君の成長とキラキラがすさまじい。ような気がしました。
私、今まで極美君に全然興味なかったんです。極美 慎と言えばスカステの番組などで、いつもニコニコ笑ってる「変なヤツ」のイメージしかありませんでした。(ファンの皆様ごめんなさい)

それが今回、ロドリーゴ伯爵でしたっけ、表情豊か!とにかく美しい!セリフに魂がこもってる!オペラグラスで見ていて、あまりのキラキラ具合にすっかり見とれてしまいました。こんなにお芝居の上手い人でしたっけ。おみそれしました。

黒い天使の装束の時の、肩から背中にかけてのラインも男役として文句ナシ!

 相手役の水乃ゆりちゃんが、ちょっと古風な雰囲気の「ちょうどいい感じの人妻感」を出しているのですが、現代的風貌の極美ロドリーゴが『何としてもシルヴィアを取り戻したい』という気持ちの表現に「さらなる納得感」を与えてくれています。この二人の組み合わせは上手い配役だと思いました。

「置かれた場所で咲く」という言葉を最近よく耳にしますが、「高い目立つ場所」に置かれて、その場所に相応しい人に、極美 慎君はちゃんと自分を高めていらっしゃる(もう敬語使っちゃいます)。ガツガツした感じの全然無い人ですが、人知れず相当に努力されているのでしょう。これからがますます楽しみです。

水乃ゆりちゃんも良かったけど、舞空瞳ちゃんとも組んだらめちゃくちゃ合いそう。でも眩しすぎてオペラグラスで見られないかも(笑)

眩し過ぎる瀬央ゆりあ

瀬央さん・せおっちは別な意味で眩しいです。
せおっち好きじゃない人ってこの世にいます?ず~っと見ていたい。
見ていたいけれども「見ていると少し気恥ずかしくなる。。」
自分の『知り合い』を見ているような気持ちになる。
もしくは、せおっちの不器用さの中に、自分の中の不器用な部分との『共通点』を無意識に探してしまう。

あと、不器用だけど傷の治りはメチャ早いですね(笑)

せおっちのことは今度改めてた~っぷり書きたいと思います。

気高過ぎる凪七瑠海

そしてそして、凪七さん・カチャさんは涙もろくなりましたね。ありがたいことに今回割と前方の席だったんですけどオペラグラスも使っていました。出演者の皆さんのお顔と表情をじっくりと拝見。そうしたらカチャさん、お芝居の始めの頃からお目々うるうるされていて。

私はカチャさんの温かい声が大好き。そしてカチャさんの「気高い雰囲気」と「気さくな雰囲気」がちょうどいい感じに配分されている今回のお芝居は品が良くて、初めて宝塚をご覧になるお客さんにとって、とても良い一作となっていると思います。

『三角関係の恋愛もの&復讐劇』と思いきや、終盤になって「そんな天下国家を動かすお話だったの?」という展開も宝塚っぽいですよね。結局はミキチグ将軍の手のひらで踊らされる若者たち。でも柴田先生としてはエンディングは「恋愛物風味」で終わらせておきたいという。

涙涙のフェルナンドに対して、イサベラのあっさり具合が私的には若干ひっかかっています(^^;)
ま、いっか。

お芝居全体の雰囲気は本当に昔の宝塚という感じです。そしてこれぞ全国ツアーと言う名の地方公演。
暗転、暗転、カーテン前での芝居。そしてカーテンの後ろ側では大道具を組み立てる音が聞こえてくる。これらも全て「生の舞台」として楽しめる。演出の中村先生は敢えてこのクラシックな趣を残されたのかな・・と思ったり。

この作品、少し演出を変えて大劇場でまた演ってほしいかも。ただしエンドの女性の扱いは気をつけた方がいいかもしれませんね。
舞空瞳ちゃんも、どこか釈然としない雰囲気を醸し出していましたし。

「うたかたの恋」もそうですが、宝塚レトロスペクティブシリーズとして「古き良き時代のタカラヅカ」の作品を定期的に再演して、残す所、現代仕様に変更する所など、検証しながら新しい作品にリニューアルしていくなんていうのはどうでしょう。

音楽学校の合格発表

 昨日は宝塚音楽学校の合格発表がありました。
最近はコロナの関係で、例の「発表いたします。」バッタン!キャー!が無いみたいですね。
関西では毎年その瞬間がTVのニュースで流れていましたが、あれを見るのがどうも苦手で・・すぐチャンネル変えてしまってました。高校野球の9回裏を最後まで見られないのとよく似ているかな。年々、こういう苦手なシーンが増えて行きます。

もしも、自分の家族だったらいたたまれない気持ちになる。という事があるのかも知れませんが、もしかしたら自分の人生と比較して、彼女(彼)らにどこか嫉妬に似たようなものを抱いてしまうからなのかも知れません。

 それはともかくとして、受験生の皆さんが今日まで合格に向けてどれほど頑張って来られたか、私などには想像もつかないほど壮絶な努力を重ねられたと思います。

結果がどうであったとしても「宝塚音楽学校入学」という目標に全力で向き合ってこられた事は、この後の人生にとって『とてつもなく大きな財産』になっていると思います。それは本当に素晴らしいことだと思います。

全ての受験生の皆さんの人生に幸多かれと心から祈ります。

取りとめが無くなってしまいました。ショーの方はまた後日にしますね。
ここまでお付き合いくださいましてありがとうございました。

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